ペンションアウラ 長野県木島平村
我が家で実践している環境にやさしい生活を紹介します。
エコロジーという言葉は辞書では「生態学」とか「環境に配慮する思想のこと」などという意味と書かれています。 私は子どものころから自然の中で遊ぶことが大好きでした。小学生のある時期、自宅の周りの田畑が全てブルドーザーなどの機械で 掘り起こされて、直線で区切られた、味気ない風景に変わってしまいました。いわゆる土地改良、農地改良といわれるものでした。
釣りをしたり、虫を捕まえたりして遊んでいた田んぼや畦道や小川が全て無くなりました。 子ども私にはひどくショックでした。大人は効率の良い農業をするためだと言いました。 子どもながらに、仕方のないことなのだと自分に言い聞かせました。
しかし、数年の時が経ち、変わり果てた風景が当たり前の景色になったころ、
これで本当に良かったのかと、後悔の気持ちが込上げ、取り返しの付かないことを
してしまったのだと感じるようになりました。
その変わってしまった田んぼや用水路には、かつて住んでいた生き物たちはほとんどいなくなりました。 植物も昆虫も動物も、彼らに何をしてしまったのか、これで良かったのか。疑問はいつまでも残りました。
それでも野山や川で遊ぶことは大好きでした。 しかし、そうして遊べる場所がどんどん無くなっていくことに気づきました。 やがて、大人になって、実家を離れた生活が始まると、時々帰る実家の周りの環境が、 ものすごい速さで変わっていることに、ショックを受けました。
生活の便利さを考えたら、確かに良くなったでしょう。 しかし何かが足らない、大切な物が抜けてしまった感じです。
そんな経験が元で、とことん田舎に住みたいという思いが自分の中で膨れ上がり、 とうとう今の場所に住むことになりました。
「環境に優しい生活」とは何でしょうか? 田舎暮らしをしながら、都会ではすっかりなくなってしまった、昔ながらの生活に興味を持ちました。 一昔前に当たり前にしていた生活や習慣の中には、実は「環境に優しい生活」がたくさんあるのです。
しかし、そういう昔の生活は、効率優先の時代の流れに消されてきました。 再び取り戻すには一苦労です。どうして難しいのか。 やっていることはそんなに難しいことではないのに。なぜか、簡単にはできない。 なにか思い切った覚悟が必要なのか?とにかく簡単ではない。
この時代に生まれ育ったが故に植え付けられてしまった考え方を変えなくてはいけない。 便利な生活に慣れた体と頭を鍛え直さなくてはいけない。その覚悟と勇気が必要なのです。
私は日本人の文化のひとつとして、「妖怪」や「ものの怪」というものに興味があります。 これらには、自然や未知の力に対する恐怖を表したものもありますが、物を粗末にしてはいけないという、 とても大切な思想が込められているものがたくさんあります。物を粗末に扱うと罰が当たる、祟りがあると、 恐れ伝えたのです。
まさにその祟りででしょうか。今、人類が直面しているさまざまな環境問題は、 これまでの行いに対する報いではないでしょうか。
物を無駄にしないという「もったいない」は、お金を節約するという意味の「もったいない」とはちょっと違う。 この違いに気が付くことは、ひとつの進歩です。なぜ物を大切にするのか。 その意味をきちんと理解することは、環境に優しい生活の第一歩です。
エコロジーの話・第一話 おわり 次回につづく
庭作りにも環境を意識したい アウラの庭
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